
愛するペットが亡くなったら、一緒に過ごす最後の時間を後悔がないよう大切に天国に見送ってあげてください。

私の愛犬も病気で自宅で看取りました。その時はお世話になっていた動物病院の先生に電話で亡くなった後の処置法を教わりました。
20年ほど前でネットの情報もなく電話越しで教えてもらいました。今回は自宅でペットが病気で亡くなったら時の処置方法をお伝えします。
自宅で病気で亡くなった場合、家にあるタオルなどで用意できます。慌てることなく穏やかに最期の時間を過ごしてあげてください。
体液や排泄物が出ないように脱脂綿やティッシュを詰めましょう
20年ほど前に実家で飼っていたワンコが亡くなった時、自宅での処置の仕方を通っていた動物病院の獣医師さんに電話で教えてもらいました。
ペットも亡くなると人間と同じように鼻、耳、口、肛門から死亡後に徐々に体液が出てくる場合があります。脱脂綿かティッシュで詰めるように獣医師から言われました。
死亡後は筋肉が緩み肛門から排泄物が出てくる可能性が高いです。死後硬直が始まる前に脱脂綿などで詰めるようにしましょう。
動物の種類や大きさにもよりますが、鼻は脱脂綿(コットン)よりもティッシュの方が小さく扱いやすいです。
ペットの下には敷物や毛布などを敷いて運びやすい状態にしておきましょう。
ペットのまぶたも閉じてあげましょう
ペットの目も最初は閉じていても徐々に開いてくる場合があります。そのままにすると、薄目が開いた状態になってしまいます。
優しく手のひらで閉じてあげましょう。死後硬直が始まると開いたままになってしまいます。
それでも閉じない場合は無理に閉じようとせず、そのままにしてあげましょう。
火葬する前に最愛のペットの形見を残しておきましょう

ペットの毛を形見として残しておきたい方も多いと思います。私も火葬する前にワンコの毛を少し切って今も大事に持っています。
写真では見ることはできますが、あの子の毛を触ったり眺めることは実物でなければ叶いません。
火葬すると全て燃えてしまいます。
愛おしいフワフワな毛も、ピンと伸びたヒゲも、引っ掻かれてばかりだった爪も全て失います。
「どうしよう…保管しておこうかな…」と、迷っている場合は迷わず毛やヒゲ、爪など形見にしたいと箇所を火葬する前に優しくカットしましょう。
火葬してからでは取り返しがつきません。例えば…
- 可愛がっていた時によく撫でていた背中の毛
- ゴロゴロと喉を鳴らして喜んでいた頬の辺りの毛
…など思い出深い場所の毛をカットすると、より一層愛情がこもった形見になります。
毛やヒゲは遺骨ペンダントに入れてお守りのように身に着けることができます。
優しく声を掛けながらカットしてあげてください。ペットとのお別れの時間を大事にしましょう。
何も残らず失ってから後悔するのが、一番つらく悲しいです。心の整理がついたら形見を遺骨と一緒に納めてお別れもできます。
ペットの体を綺麗に拭いてあげましょう
固く絞ったタオルでペットの体を愛情を込めて優しく清めてあげてください。
無理にゴシゴシと拭いたりこすると、死後硬直がはじまった体に負担が掛かります。そっと拭いてあげてください。
約3時間ほどすると死後硬直が始まります。体温も徐々に下がってきます。硬直した体は曲げたりせず寝かせたまま、そばに寄り添ってあげてください。
ペットの祭壇を作ってあげましょう

小さなテーブルなどで祭壇が作ってあげましょう。テーブルの上には…
- 仏花
- ペットの写真
- お水
- ペットが大好きだったお菓子やご飯
- お線香
- ペットが愛用していたおもちゃなど
…を並べます。そのテーブルの前にペットの遺体を安置します。
私は愛犬がお昼に亡くなった時、夕方までずっと隣で泣きながら添い寝していました。彼の温もりが消えても死後硬直が始まっても、離れられずにいました。
奇跡は起きませんでしたが、少しでも一緒にいたいと思いました。
自宅で安置する場合は涼しい場所で
火葬するにも気持ちの区切りが必要です。気持ちが落ち着くまで腐敗が済まないようには自宅の涼しい場所で安置しましょう。
夏場は気温が高いのでドライアイスや、タオルに包んだ保冷剤を敷き詰めて腐敗の進行を防止しましょう。
火葬場に運ぶ際は毛布に包むか箱に入れてあげましょう
火葬場に運ぶ時はシーツや毛布に包むか大きめの丈夫な段ボールに入れてあげましょう。夏にはシーツや箱にビニールで包んだ保冷剤も一緒に入れておいてください。
段ボールの底には新聞紙、バスタオルなども敷いてペットの体が動いたり擦れたりしないように労ってあげてください。お花や大好きなお菓子なども一緒に入れてあげてください。
我が家が利用した火葬場は普通のお寺にあるペット専用の火葬場でした。
立派な祭壇もあり住職さんがお経も読んでくれました。お線香もあげて火葬の炉に入る姿を見送るのは辛かったです。
本当に最期なんだな…って。
亡くなってから心にポッカリと空いた穴が埋まらずに20年以上経っています。同じ子とは2度と会えないので…。
もう動物は飼えないし飼わないと思ったのですが、保護した犬と猫と暮らしています。
いつかお別れが来るとしても、出会えたことと今を一緒に過ごせる喜びに感謝しつつ、小さな幸せが長く続くことを願っています。
そして、いつか天国で再会できたら嬉しいです。
ちなみに私は口元にはタオルを敷いて入れていません。鼻と肛門だけ詰めました。